「魚喰食堂 ときしらず」さんでは数々の魚料理を提供されています。佐々木さんと魚との関わりを教えてください。
子どもの頃から料理人になることを志し、小学生のときには魚を捌きはじめていました。生まれ育ちは北海道の田舎の山でしたが、当時は炭鉱で働く人たち向けの寿司屋が軒を並べ、至るところで魚を見かけていたので身近なものでしたね。高校に入ると近所の寿司屋のバイト先で握りをはじめ、それから札幌の寿司屋で15年修行しています。魚とは長く深く、ほぼ毎日付き合ってきています。

子どものころから魚を捌いていたとは…..。ちなみに店名に「ときしらず」とあるのは、鮭との関係が？
魚料理やってるのを分かりやすく伝えたかっただけです（笑）。北海道出身なので鮭は馴染みがありますけどね。ちなみに一番好きな魚はマグロです。





都内でお店をはじめるきっかけを教えてください。
店をはじめるきっかけは、北海道での経験や自分の価値観をもって、ちゃんと満足度の高い店を都内につくりたいと思ったことですね。メニューの工夫や味わい、店がまとう空気感など価格以上に満足感を得られる店づくりを大切にしています。

どのような層のお客さんが多いのでしょうか？
渋谷で働く社会人のグループがメインで、ゆっくり時間をかけて食べて飲んで、くつろいでいただいています。リピーターが多くてボトルキープもこんなに（お店を見渡すとたくさんのボトル）。魚ポチの商品を使って海鮮丼ランチもやっていますが、夜に来ていただいたお客さんが昼にリピートすることもよくありますね。





料理のこだわりを教えてください。
写真映えするような創作はせず、居酒屋でよくある定番ものがほとんどなんですよね。刺身盛りとか煮付けとか。でもそんな誰もが知っている料理を、旨いって味わい尽くしてもらいたいですよね。「食材を生かす」というこだわりはあります。食材の味を生かすっていったら一番はやはり鮮度を大事にするってことだと思います。だから、仕入れがすごく大事。魚ポチに掲載している産地の魚をよく仕入れていて定番の刺身盛りメニューに使っています。

魚ポチでの仕入れはいかがでしょうか？
本当は自分で目利きをして仕入れられるのが一番だと思っています。寿司屋にいたときからそういうスタイルでしたからね。けどいまは料理人と経営者を兼任しているため、市場に出向く時間をつくることが本当に難しくなってきてしまいました。魚ポチはネット仕入れなので、顔が見えない不安さがありましたが、写真や魚体サイズ、バイヤーコメントなど仕入れに必要な情報は揃っているので、慣れると使いやすくて助かってます。



渋谷区は魚ポチドライバーが配送しているエリアです。対応はいかがでしょうか？
若い男性ドライバーさんだけど、ちゃんと魚の勉強して頑張っていると思います。僕の好みや店に合うものもいろいろ提案してくれて一生懸命さが伝わってきます。

ときしらずさんは魚ポチ立ち上げ当初からのご登録いただいていますよね。今後期待したいことを教えてください。
正直いうと、よくここまで成長したなと驚いています。今は魚ポチのなかの人たちが成長していて、安心して注文できます。今後期待することは、もっとお店に最適な品質や価格に見合った魚をネット上でもおすすめして欲しいし、夏の魚が少ない時期にも多種多様な魚を仕入れられる状態であって欲しい。また、魚ポチから野菜の食材も仕入れられるようになったらもっと助かりますね。野菜も少しずつ掲載がはじまっているようだけどラインナップはもっと増やしてほしいね。ぜひ挑戦してください。