魚ポチの面白さは、他にはない鮮魚ラインナップ。魚にこだわる店としてありがたい。

あいしてますさんは、定番から珍しい魚まで幅広く仕入れていただいていますね。魚の魅力をどんな所に感じますか。
魚って同じ魚種でも産地によって味が違うでしょ。日によっても違う。種類が多いし、開けてみたときにいい魚に触ってる時が一番幸せを感じますね。

人形町のお客様はどんな方が多いですか。
サラリーマンの方がほとんどですね。年齢層で言うと30代後半以上、40〜60代がメイン。修行時代は色々な街で働いたけど、人形町のお客さんはマナーを身につけていますね。礼儀正しい、しっかり食べる、とても行儀がいい。お支払いもスマート。オトナなお客さんが多くてありがたいです。

店内を見渡すと手書きのメニューが所狭しと貼られていて、魚へのこだわりを感じます。メニューはどのように作っているのでしょうか。
大きなくくりで刺身とエビ、カニ、イカ、貝、アナゴ、ハモなどの魚料理、焼き魚、肉、地元静岡のおでん、野菜、発酵熟成系おつまみかな。多すぎると言われるけどね(笑)グランドメニューはなく、日々入れ替わる手書きのメニューだけでやっています。

新しいメニューを考えるときはその時々の食材で「こういうの食べたいな」から考えて……。たとえばメニューにある「ヒラメとイチジクのカルパッチョ」なら、ヒラメの時期が終わったら次はコチやハタにしようとか。魚介と果物、魚介と野菜など組み合わせて考えるのが好きですね。魚介がこれだけ種類あるので「初夏のパスタ」とかにしておくとどうにでもなりますね(笑)今だったら牡蠣のパスタとか。




評判のいいメニューについて聞かせてください。
今の時期だと、お刺身→穴子かハモ→ポテトサラダ→夏野菜のさっぱりしたのっていう流れで頼まれるお客さんは多いですね。あとは珍味、くさやなども。他で置いてないらしいんだよね(笑)魚ポチさんで取り扱ってるフグの白子も、昆布の上で焼く松前焼にして出してます。昆布の風味がのっかっていい。

珍しい魚をたくさん注文していただいてますが、馴染みのない魚でもお客様に食べていだだくために工夫されていることはありますか?
説明して勧めますね。あとは刺し盛りに入れちゃう。変わった魚よくあるねと喜ばれますよ。魚ポチさんの面白いところは、よくこんなの見つけてきたなというような魚がある。本当に色々持ってるよね、助かります。知らない魚いっぱいあるんだなって思うよ(笑)

以前注文した、小笠原のアカイセエビみたいなのは特にいい(※1)。しばらく活のまま水槽で生かしてから、「今から開けるよー」って常連のお客さん達と食べました。かなり盛り上がりましたね。

今日は11kgオーバーのセンネンダイを取って、大きいから刺身以外にも漬けや西京焼、ムニエルにして出します。


アカイセエビ


センネンダイ

魚ポチをご利用になるうえで、特にメリットを感じるのはどういうところでしょうか?
魚種が幅広いこともそうだけど、魚のサイズがちょうどいいことかな。最近では千葉のマグロなんかがコロ2~3kgで買えるので使い切れるサイズでよかったですね。他のところだと5〜6kgくらいでしか買えないので。

牡蠣は5個売りの小ロットで注文できるのがいいよね。みじょか牡蠣(五島列島)や小長井(長崎)、厚岸(北海道)など、いろんな産地の牡蠣を食べ比べできました。

それと、以前に比べて魚に問題あった時の対応がよくなった。魚はどうしても開けてみないとわからないことがあるから、ものが悪いこともあるのはしょうがない。そこは信用の問題だよね。今はだいぶスムーズに対応してもらっています。

朝3時まで注文可能(※2)なのもいい。最後のお客さんが帰ってから在庫見て発注しても間に合うのでありがたいですね。



最後に、今後仕入れたい魚があれば聞かせてください。
大きい魚が好きなんだよね(笑)大きいのよろしくお願いします!

※1 2019年2月の東京諸島フェアにご協力いただきました。
※2 一部商品では注文締め切り時間が2時のものもございます。


フグ白子の松前焼



センネンダイ入りの刺身盛り合わせ


ヒラメとイチジクのカルパッチョ




センネンダイのアラ鍋


店内のいたるところにお手製の魚のオブジェ

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